火の神の夢とdozenとの出会い①  Tさん

私は2004年の2月に、火の神に関する夢を見ました。
地元に伝わる火のお祭りで、数日間にわたり開催され、いつもは静かな小さい町なのに、遠くからも観光客が訪れる大イベントです。
毎年、お祭りは開催されるのですが、今年は例年とは違い、約7000年に一度復活する火の神が、今年は本当に復活するらしい、という噂でもちきりでした。

けれども私は、その土地に伝わる伝承にすぎず、史実にもとづいたものかどうか怪しいなと思っていました。
7000年前の記録は、というとまだ文字の文化がなかった為、古文書などもなく、
さらにその前は1万4千年も昔なので、都合いいこと言えるよな、などと考えていました。
火の神が復活するお祭りと言っても、木やで作った人型に火をつけて神と見立ててるだけだろう、
町おこしや自分の商売に熱心なだけじゃないかと、冷めた目で見ていました。

偶然、その火の神の通り道に面する建物にいた私は、みんなが騒いでいる火の神をちょっと見てみよう、と窓の外を眺めました。
結構距離があるらしく、町の通りの向こうがだんだん明るくなってくるのに、なかなか本体は見えてきません。
やがて見えてきた頃には、火の神の炎で飛び火して、通りの両側の建物が火事になっていました。

火事から避難する人と、逃げることも忘れて、神を崇め、興奮している人など、町全体が騒然としていました。

だんだん炎が近づき、本体が見えてきました。
髪は、燃え盛る炎がゆらめき、まるで頭髪のようでした。
顔は、くぼんだ部分が暗い色で、目鼻があるように見えました。

身体の部分、特に脚はどうなっているのかみてみると、しっかり二本の脚で歩いています。
さらによく見てみると、脚と地面がつくとき、体重移動するとき、炎の色合いが変わるのです。
地面に触れて一瞬温度が下がるところが暗くなるのかもしれません。
どういう理論か分からないけど、その知識がない私が見ているモノって、私自身が考えた(想像した)ものではないのでは?と
夢の中なのに、急に怖くなったのです。

本物かもしれない、とその時思いました。

火の神の御神体をよーく見ると、火そのまんま、
火の本質がそのまま実物化したもの、という感じでした。

火の神を目の前にして、自分にどんどん近づいてくるのは、
ただただ恐怖でした。
何がどうなるのか、まったくの未知。。。

そして、私の1メートルほどの距離になった時には、
なぜか炎の姿ではなくなっていました。
でも、さらに恐ろしい姿に見えました。
右手に剣、左手にも何か持って、私を凝視しています。
私は最初、助けを懇願しよう、と何かいう事を考えました。

が、助けを乞う言葉が何も浮かばず、ただただ、かないっこない、という諦めの境地にいたりました。
目の前の存在が怖そうなだけでなく、今まで見たことも感じた事ないとてつもなく大きなものを感じました。
何一つ抵抗はできないし、抵抗は無駄なことなのだ、と感じました。
降伏するしかないと思ったら、ほっと、肩の力が抜けていき、
気が付くと布団の中で目が覚めたのです。

あまりにリアルで、それが夢だったと認識するのに少し時間がかかりました。
それに、起きた時、まだ自分の身体が震えていました。
その震えは3日くらい続き、ただの夢ではないのでは?と思いました。

火の夢だったので、火事に気をつけなさいというお告げかもしれない、
火事が正夢になったらどうしよう、とネガティブになっていました。
一方で、何か伝えようとしていたのでは?という気が日に日に強くなり、夢に現れた火の神を知る手がかりを探し始めました。

その夢から二日後に、伊豆に旅行に行ったとき、火の神によく似た仏像がありました。
夢で見た様子からも、私には不動明王じゃないか、と思えてならなかったのです。

それからネットでいろいろ調べているうちに、
これだ!!というブログを見つけました。
dozen蓮のブログです。
それからは、むさぼるように毎日ブログを読みました。
しばらくすると、コメントを入れている人が何人かいることも気づきました。
でも、ちょっと怖いな、本当に関わって大丈夫なのかなという思いもあり、距離を置いて様子を見ていました。

dozenが京都にいること、パートナーシップの学びをしていること、
まだスピリチュアルというものに出会ってからは間がない事、
いろんな角度から、興味をひかれました。
なによりも、自然体ですぐ近くに存在するような感覚を持ったのが不思議でした。

そして手さぐりで日々真剣に進んでいる、その自己探究に、とても惹かれました。
ひとりひとり、内奥の自分と繋がりを取り戻していく、内なる源へ帰還していく
高次元の存在たちはみんなを見守り、手助けしてくださっている、
そういうことを、自分が求めていたのだ、と自覚しました。

ある時、とても興奮することがありました。
なんとdozenが東京に来る、という告知が出たのです。

しかも電車で数駅先の新宿。すぐに申込をしました。

当日、喜び勇んでいくと、指定の建物の受付には誰もおらず、声をかけても応答がありません。
約束の時間に遅れてはまずい、と思った私は、エレベーターで上がって直接部屋へ。
(②へ続く)

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