私は今京都で一人暮らしをしているのですが、時折実家の母親から長文の手紙が届きます。
母親との関係は、あまり良いわけではないのですが、子供の頃から母親の愚痴を聞く役で、それがいつの間にか、親の言うことをよく聞く良い子、という役どころになってました。
学生時代には、両親との関係、家族内の親子関係に疑問を持ち、アダルトチルドレンや心理学に興味を持つようになりましたが、自分の奥深くにある葛藤や不満に気づき目を向けることは出来ませんでした。
私には、結婚している姉や弟がいるのですが、実家を離れ一人暮らしになってからも、母親の病気(うつとPTSDの治療中)の話しや父親や姉弟とその家族の話しを聞く役でした。
ある日、母親から来た一通の手紙がありました。中身は、姉(姉もうつから双極性障害を患っている)のこと、自分の子育てに問題があったのかと嘆く文章が連なり、それを読んだ私は、母親から、「あなたのせい」「あなたがいないから家族がおかしくなった」という風に受け取ってしまい、「自分がいないことで、家族に問題が起きた」「母親を悲しませた」とい罪悪感と動揺と同時に、「私に一体どうしろというのか!」という怒りも出てくる状態でした。
母親からの手紙を読み直しても、やはり反応は変わらず、そのことを相談したくて、縁さんを訪ね、母親の手紙を読んでいただくことにしました。
縁さんは、手紙を一読すると、文面から母親と姉との関係を読み解き、「お母さんはお姉さんをはれものを扱うような扱ってる感じがするね」「お母さんとお姉さんとの関係は、お母さんが解決すべきことで、あなたが、責任を感じる必要はないよ」ということも教えていただきました。
逆に、この手紙を読んで、そこまで動揺する私の状態を心配してくださり、私と母親との関係で境界線(父母男女原理)が守れていないこと、私自身が持つ救世主の癖と歪んだ受け止め方が、動揺と怒りを生み出していることも教えていただきました。
今まで母親からの手紙を読んで浮上する自分の感情に振り回されたくなく、手紙を読むことを怖がっていたのですが、縁さんのお話を聞いて、誰が問題の責任を本来取るべきなのかの境界線の引き方、母親との間にある共依存や救世主の癖があることを知り、自分の受け止め方が歪んでいることを知り、自分の心が落ち着いていくことが分かりました。
縁さんが母親と私の間で複雑に絡み合った紐をほどいてくださり、内的な整理整頓をしてくださったことで、改めて母親からの手紙を、縁さんが教えてくださったように読んでみました。
責任の所在、境界線の引き方を踏まえて読み直すと、今まで浮上していた感情に振り回されることなく冷静に文章を読むことができました。
一つ解決すると、隠れていた次の課題が出てきますが、縁さんに触れて内的な整理整頓が出来ることで、課題が出てきても恐れることなく向き合うことができ、今まで理不尽に母親から奪われていた力を取り戻しています。
縁さんから教えていただいたことを糧に、自分で感情の整理整頓や責任のとり方、父母男女性原理を踏まえた境界線の引き方を実践します。
縁さんいつもありがとうございます。